WD My Passport 5TB ポータブルHDD Review: 大容量と信頼性の真価を徹底検証

クリエイターとして、あるいは単に思い出をデジタルで残す一人の人間として、私たちは常にストレージ不足という問題に直面します。高解像度の写真、4K動画、そして大量のプロジェクトファイル。これらはあっという間にPCの内蔵ストレージを圧迫します。私も長年、どのファイルを削除し、どれを残すかという苦渋の決断を迫られてきました。そんな時、大容量で、信頼性が高く、どこにでも持ち運べるストレージソリューションの必要性を痛感します。まさに、このジレンマを解決するために設計されたのが、今回レビューするWD My Passport 5TB ポータブルHDDのようなデバイスなのです。

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  • 容量: 5TB
  • 対応OS (Windows): Windows10,8.1、Mac OS X ※Macで使用する場合は再フォーマットが必要です。

外付けハードディスクドライブ購入前に考慮すべきこと

外付けHDDを選ぶ際に重要なのは、単に容量が大きいことだけではありません。まず、自分の主な用途を明確にすることが大切です。例えば、重要な業務データを扱うなら、WD My Passport 5TB ポータブルHDDが搭載するAES 256ビットハードウェア暗号化のような強力なセキュリティ機能は必須条件となるでしょう。また、私のように頻繁に外出先で作業をするユーザーにとっては、コンパクトさ(本製品は厚さ約1.9cm)と軽さ(約210g)が決定的な要因になります。さらに、長期的なデータの安全を考えるなら、メーカーの信頼性と保証期間も無視できません。Western Digitalはストレージ業界で長年の実績があり、この製品には3年間のメーカー保証が付帯している点も大きな安心材料です。Windowsユーザーであれば箱から出してすぐに使えますが、Macユーザーは簡単な初期設定(再フォーマット)が必要になる点も知っておくべきでしょう。これらの要素を総合的に判断し、自分のニーズに最も合致する一台を見つけることが、賢い選択への第一歩です。総合的に見て、このWD My Passportは多くのユーザーにとって非常にバランスの取れた選択肢と言えます。

WD My Passport 5TB ポータブルHDDは優れた選択肢ですが、市場にある他のトップモデルと比較検討することも常に賢明です。すべての主要なモデルを網羅した詳細なガイドもぜひご覧ください:

ベストセラーNo. 1
ベストセラーNo. 2
BUFFALO HD-EDS6U3-BE [ブラック]
  • インターフェース:USB 3.2(Gen1)/USB 3.1(Gen1)/3.0/2.0 容量 6TB 外形寸法(幅×高さ×奥行):114×33×171mm ※本体のみ(突起部除く)
ベストセラーNo. 3
UnionSine 500GB 外付け...
  • 【アップグレード版】 -...

第一印象とWD My Passport 5TB ポータブルHDDの主な特徴

箱を開けてまず目に飛び込んできたのは、鮮やかなレッドの筐体でした。プラスチック製でありながら安っぽさはなく、質感の高い仕上がりです。片手にすっぽりと収まるサイズ感(10.7cm x 7.5cm)は、まさに「パスポート」の名にふさわしい携帯性を物語っています。手に持ってみると約210gという軽さで、ラップトップと一緒にバッグに入れても全く負担になりません。同梱品は本体のほか、PCと接続するためのUSB-A to Micro-Bケーブルとクイックインストールガイドというシンプルな構成です。しかし、この小さなボディに秘められた機能は非常にパワフル。5TBというデスクトップPCの内蔵ストレージに匹敵する大容量、パスワード保護とハードウェア暗号化による鉄壁のセキュリティ、そしてUSB 3.0による高速データ転送。これらすべてが、あらゆるデータ保存のニーズに応えるための強力な布陣となっていることを直感しました。

長所

  • 5TBの圧倒的な大容量ストレージ
  • パスワード保護とAES 256ビットハードウェア暗号化による高度なセキュリティ
  • 信頼性の高いWD製、安心の3年間メーカー保証
  • 軽量(約210g)かつコンパクトで持ち運びに便利

短所

  • 最新のUSB-Cポートを搭載していない
  • Macで使用するには再フォーマットの初期設定が必要

WD My Passport 5TB ポータブルHDD パフォーマンス徹底検証

見た目やスペックだけでは分からない、実際の使用感を詳しく見ていきましょう。私たちはこのドライブを数週間にわたり、様々なシナリオでテストしました。

セットアップと互換性

Windows 10/8.1環境では、まさに「プラグアンドプレイ」でした。USBポートに接続するだけで即座に認識され、すぐにファイルのドラッグ&ドロップを開始できます。しかし、多くのユーザーが指摘するように、Macでの使用には一手間必要です。デフォルトのNTFS形式はMacでは読み取り専用となるため、書き込みも行うにはディスクユーティリティでexFAT形式などに再フォーマットする必要があります。この手順は少し専門的に聞こえるかもしれませんが、一度慣れれば数分で完了します。あるユーザーは「初めての人は故障品と思ってしまうかもしれない」と述べていますが、これは製品の不具合ではなく仕様です。この点さえ理解しておけば、Macユーザーでも何の問題もなく本製品の性能を最大限に引き出せます。

転送速度と実パフォーマンス

ポータブルHDDの性能を測る上で最も重要なのが転送速度です。私たちは数GBの動画ファイルから数千個の小さなドキュメントファイルまで、様々なデータを転送するテストを行いました。結果、USB 3.0接続時には、大容量ファイルの転送で平均して110〜120MB/sという非常に安定した速度を記録しました。これは他のユーザーの報告とも一致しており、「Speed reaches 120mb/s on average」という評価は的確です。もちろん、多数の小さなファイルを一度に転送する際は速度が低下しますが、これはHDDの技術的な特性であり、このクラスの製品としては十分すぎるパフォーマンスです。4K動画の編集素材を持ち運んだり、PC全体のフルバックアップを取ったりといった重いタスクでも、ストレスを感じることはありませんでした。この実用的な転送速度こそ、クリエイティブな作業に最適な一台と言える理由です。

セキュリティと付属ソフトウェア

WD My Passport 5TB ポータブルHDDの際立った特徴の一つが、強力なセキュリティ機能です。内蔵されているWD Securityソフトウェアを使えば、ドライブ全体をパスワードでロックできます。これは単なるソフトウェアロックではなく、AES 256ビットハードウェア暗号化に基づいています。つまり、万が一ドライブを紛失したり盗難に遭ったりしても、パスワードなしでは内部のデータにアクセスすることは事実上不可能です。個人情報や顧客データなど、機密性の高い情報を扱うビジネスユーザーにとって、この機能は計り知れない価値を持ちます。また、WD Discoveryソフトウェアには、ファイルのバックアップを自動化する機能も含まれており、データの保護をさらに容易にしてくれます。

デザインと携帯性

前述の通り、このドライブのデザインは機能的かつスタイリッシュです。新しい世代の筐体デザインは、以前のモデルよりもわずかに小さく、見た目も洗練されていると感じました。ある長年のWDユーザーも「新しいケースデザインは見た目がずっと良くなった」と評価しています。ポケットやバッグの隅にすっと収まるコンパクトさは、日々の持ち運びを全く苦にさせません。USBバスパワーで動作するため、別途ACアダプターを持ち運ぶ必要がないのも、ポータビリティを高める重要なポイントです。どこへでも大切なデータを安全かつ手軽に持ち運べる、まさに現代のデジタルライフに必須のアイテムと言えるでしょう。

他のユーザーの評価

全体的に、WD My Passport 5TB ポータブルHDDは多くのユーザーから高い評価を得ています。特に、その大容量、信頼性、コストパフォーマンスの良さが称賛されています。あるユーザーは「家族で共有するネットワークドライブのバックアップに最適」と述べ、その速度と価格に満足しています。一方で、いくつかの共通した指摘も見られます。最も多いのが、Macで使う際の再フォーマットの必要性に関するもので、これを知らずに戸惑うユーザーが一定数いるようです。また、ごく一部ですが、数ヶ月から1年程度でドライブが認識されなくなったという耐久性に関するネガティブな報告もあります。しかし、これはどのストレージ製品にも起こりうることであり、3年間のメーカー保証がそのリスクをカバーしています。大多数の意見は、WDブランドへの長年の信頼を裏付けるものでした。

WD My Passport 5TB ポータブルHDDと競合製品の比較

WD My Passport 5TB ポータブルHDDは素晴らしい製品ですが、市場には他にも有力な選択肢があります。あなたのニーズに最適な一台を見つけるために、主要な代替製品と比較してみましょう。

1. ウエスタンデジタル(Western Digital) My Passport for Mac 5TB ポータブルHDD

ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Mac用ポータブルHDD 5TB USB3.0...
  • 対応OS:macOS 10.13+ / Windows10/8.1で使用する場合は再フォーマットが必要。
  • パスワードロックと256ビットAESハードウェア暗号化

これは今回レビューした製品のMac専用バージョンです。ハードウェアの基本性能はほぼ同じですが、最初からMac用にHFS+形式でフォーマットされているため、Macユーザーは箱から出してすぐにTime Machineバックアップなどに使用できます。デザインが少し異なり、USB-C to Micro-Bケーブルが付属することが多いのも特徴です。あなたがAppleエコシステムにどっぷり浸かっているなら、こちらの方が手間なく利用を開始できるでしょう。ただし、Windows PCとデータをやり取りする際には、逆にWindows側で別途ソフトウェアを導入するか、ドライブをexFATに再フォーマットする必要があります。

2. Western Digital WD 16TB USB 3.0 Desktop 外付けHDD

もし携帯性を全く考慮せず、自宅やオフィスでの大容量バックアップやデータアーカイブが目的なら、このデスクトップ型HDDが候補になります。16TBという圧倒的な容量は、ポータブルHDDでは得られない大きな魅力です。動画ライブラリや膨大な写真アーカイブをすべて一か所にまとめて保管したい場合に最適です。ただし、3.5インチドライブを内蔵しているためサイズが大きく、動作にはACアダプターによる外部電源が必須です。あくまで据え置きでの使用が前提の製品です。

3. アイ・オー・データ EX-HDAZ-UTL4K 外付けHDD 4TB 録画

I-O DATA 【Amazon.co.jp限定】アイ・オー・データ IODATA外付けHDD 4TB テレビ録画...
  • [特長]パソコンでもテレビ録画でもどちらも使えるハードディスク PC/テレビ対応外付けハードディスク
  • [対応OS]Win(10/8.1/7)/Mac OS X(10.12~10.15)/OS X 10.11

この製品は、特にテレビ録画用途に特化して設計されています。静音性に配慮した設計や、日本の主要なテレビ・レコーダーメーカーとの互換性検証がされている点が大きな強みです。もちろんPCに接続してデータストレージとしても使用できますが、その真価はリビングルームで発揮されます。もし主目的がテレビ番組の録画であれば、専用に設計されたこちらのモデルの方がより安心して使えるかもしれません。容量は4TBとWD My Passportより少し小さいですが、テレビ録画用としては十分なサイズです。

最終評価:WD My Passport 5TB ポータブルHDDは「買い」か?

数週間のテストと多くのユーザー評価を分析した結果、私たちの答えは明確です。WD My Passport 5TB ポータブルHDDは、大容量、高いセキュリティ、優れた携帯性を求めるほとんどのユーザーにとって、非常におすすめできる製品です。特にWindowsユーザーにとっては、手軽さとパフォーマンスのバランスが絶妙です。Macユーザーは初期設定に一手間必要ですが、それを乗り越えれば同様にその恩恵を享受できます。動画クリエイター、写真家、大量のデータを扱うビジネスパーソン、そして大切な家族の思い出を安全に保管したいすべての人に、このドライブは信頼できるパートナーとなるでしょう。

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最終更新日: 2025-10-08 / アフィリエイトリンク / 画像提供: Amazon Product Advertising API